エリック・フィッシャー (アメリカンフットボール)
Eric Fisher | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
カンザスシティ・チーフス時代 | |||||||
基本情報 | |||||||
ポジション | オフェンシブタックル | ||||||
生年月日 | 1991年1月5日(33歳) | ||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 ミシガン州ロチェスター | ||||||
身長: | 6' 7" =約200.7cm | ||||||
体重: | 306 lb =約138.8kg | ||||||
経歴 | |||||||
大学 | 中央ミシガン大学 | ||||||
NFLドラフト | 2013年 / 1巡目全体1位 | ||||||
初出場年 | 2013年 | ||||||
初出場チーム | カンザスシティ・チーフス | ||||||
所属歴 | |||||||
| |||||||
受賞歴・記録 | |||||||
スーパーボウル制覇(1回) | |||||||
2019年(第54回) | |||||||
プロボウル選出(2回) | |||||||
2018年、2020年 | |||||||
NFL 通算成績 | |||||||
| |||||||
Player stats at PFR |
エリック・フィッシャー(Eric Fisher 1991年1月5日- )はミシガン州ロチェスター出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLのマイアミ・ドルフィンズに所属している。ポジションはタックル。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]外車ディーラーで働くシングルマザーの母親に育てられた[1]。高校時代は、アメリカンフットボールとバスケットボールでキャプテンを務め[2]、オフェンシブラインマンとしては最終学年からプレーした[3]、大学入学前は全米に注目されるラインマンではなく、Rivals.comからは二つ星に評価されていた[4]。
中央ミシガン大学に進学した彼は、1年次の2009年は先発2試合を含む8試合に出場、2年次の2010年には、9試合で先発出場した。3年次にはひざを故障して2試合に欠場した[3]。4年次の2012年は、全12試合で左タックルとして先発出場し[2]、ミッド・アメリカン・カンファレンスのファーストチームに選ばれるとともに、プロフットボール・ウィークリーからオールアメリカンファーストチームに、スポーツ・イラストレイテッドからセカンドチームに、AP通信からサードチームに選ばれた[5]。彼の所属したチームは、2010年にはGMACボウル、2012年にはリトル・シーザーズ・ピザボウルで勝利した。
2012年12月には、翌年のNFLドラフト1巡指名が期待される存在となった[6]。シニアボウルの練習でスカウトの評価を高めた[1]。
ドラフトでは、カンザスシティ・チーフスから全体1位で指名された[7]。タックルの選手がドラフト全体1位で指名されるのは、1970年のNFLとAFLの統合以来、1997年のオーランド・ペース、2008年のジェイク・ロングに続いて史上3人目であった[8][1]。ミッド・アメリカン・カンファレンスの選手が全体1位で指名されるのは初めてであり、中央ミシガン大学の選手がドラフト1巡で指名されるのも、ジョー・ステイリーに続いて2人目であった。
7月26日に4年2210万ドル(1450万ドルの保障)で契約を結んだ[8]。
カンザスシティ・チーフス
[編集]2013年、プレシーズン第1週のニューオーリンズ・セインツ戦では右タックルで先発した[9]。第4週のニューヨーク・ジャイアンツ戦で脳震盪を起こし[10]、翌週の試合を欠場した。
開幕9連勝で迎えたAFC西地区ライバルのデンバー・ブロンコス戦では100%の力を発揮できず、チームは敗れた[11]。
2014年、アンディ・リードがチーフスのヘッドコーチに就任、ブランデン・アルバートがフリーエージェントで退団したため、左タックルへのコンバートを期待された[12]。この年、プロフットボールフォーカスからは、左T84人中72位の低評価に終わった[13]。
2015年8月17日、練習中に左足首を捻挫した[14]。同年9月7日、右Tへコンバートされることとなった。この年先発14試合を含む16試合に出場した。
2016年5月2日、チーフスは5年目のオプション契約を実施した[15]。同年7月30日、チーフスと4年4800万ドル(4000万ドルの保証)で契約を延長した[16]。この年のピッツバーグ・スティーラーズとのディビジョナルプレーオフの第4Qに10-18からタッチダウンをあげたチーフスは、2ポイントコンバージョンで同点を狙ったが、フィッシャーがホールディングの反則を取られて10ヤードの罰退となり、チームは16-18で敗れた[17]。
全体ドラフト1位指名ながらプロ入りから5シーズンで1度もプロボウルに選ばれていない彼は、2018年シーズン開幕前、Draft Wireよりここ10年でサム・ブラッドフォードに次いで2番目に期待外れとなった全体1位選手であると評価された[18]。
2019年シーズンは怪我により8試合のみの出場に留まったが、チームはプレーオフを勝ち上がりスーパーボウルに出場した。サンフランシスコ・フォーティナイナーズと対戦した第54回スーパーボウルではLTとして先発し、チームも31-20で勝利し、自身初となるスーパーボウル制覇も経験した[20]。
2020年もチームは地区優勝を果たしたが、バッファロー・ビルズと対戦したAFCチャンピオンシップゲームでフィッシャーはアキレス腱断裂の大怪我を負ったため第55回スーパーボウルの出場は叶わなかった[21]。
2021年3月11日にチーフスからリリースされた[22]。
インディアナポリス・コルツ
[編集]2021年5月10日にインディアナポリス・コルツと1年契約を結んだ[23]。この年左タックルとして15試合に先発出場した[24]。
マイアミ・ドルフィンズ
[編集]2022年12月5日、故障者リスト入りするオースティン・ジャクソンの代役と期待されてマイアミ・ドルフィンズと契約を結んだ[24]。
脚注
[編集]- ^ a b c 生沢浩 (2013年5月1日). “無名選手から一躍全体1位指名へOTフィッシャー【後編】”. NFL JAPAN. 2014年1月1日閲覧。
- ^ a b “1巡指名確実! “有言実行型”ラインマン”. NFL JAPAN. 2014年1月1日閲覧。
- ^ a b “コンバイン注目の選手|Tエリック・フィッシャー”. アメフトNewsJapan (2013年2月15日). 2014年1月1日閲覧。
- ^ “Eric Fisher”. Rivals.com. 2014年1月1日閲覧。
- ^ Cory Butzin (2012年12月11日). “Central Michigan's Eric Fisher named to All-America teams”. MLive. 2014年1月1日閲覧。
- ^ Rob Rang (2012年12月20日). “Big Board: Linemen rule the board as the big bowl games await”. CBSスポーツ. 2014年1月1日閲覧。
- ^ Chris Burke (2013年4月24日). “Eric Fisher Selected No. 1 by Kansas City Chiefs”. スポーツ・イラストレイテッド. 2014年1月1日閲覧。
- ^ a b “Chiefs sign No. 1 pick Eric Fisher”. ESPN (2013年7月26日). 2014年1月1日閲覧。
- ^ “スミス的確にパス決める チーフスは逆転負け”. TSPスポーツ (2013年8月10日). 2014年1月1日閲覧。
- ^ Louis Bien (2013年9月30日). “AFC West injuries, Week 4: Eric Fisher, Darren McFadden and Dwight Freeney top injury list”. SB NATION. 2014年1月1日閲覧。
- ^ “第12週前のパワーランキング【1~8位】”. NFL JAPAN (2013年11月20日). 2014年1月1日閲覧。
- ^ Reid Ferrin (2014年3月25日). “Andy Reid talks Eric Fisher, Alex Smith and More”. kcchiefs.com. 2015年8月27日閲覧。
- ^ “チーフスの元全体1位指名Tフィッシャー、先発LTの座をはく奪”. NFL JAPAN (2015年9月7日). 2015年9月12日閲覧。
- ^ “チーフス、左Tフィッシャーが足首ねんざ”. NFL JAPAN (2015年8月18日). 2015年9月12日閲覧。
- ^ “Chiefs exercise fifth-year option on Eric Fisher”. emporiagazette.com (2016年5月3日). 2020年1月8日閲覧。
- ^ Kevin Patra (2016年7月30日). “Chiefs OT Eric Fisher signs 6-year, $63M deal”. nfl.com. 2020年1月8日閲覧。
- ^ “Travis Kelce fumes at 'horseshit' call as penalty helps Steelers to win over Chiefs”. ガーディアン (2017年1月15日). 2020年1月8日閲覧。
- ^ Charles Goldman (2018年6月22日). “Eric Fisher ranked as 2nd-worst No. 1 overall draft choice of last 10 years”. USAトゥデイ. 2020年1月8日閲覧。
- ^ Matt McMullen (2019年1月23日). “Chiefs’ FB Anthony Sherman and OT Eric Fisher Head to the Pro Bowl for the First Time in Their Careers”. chiefs.com. 2020年1月8日閲覧。
- ^ “Eric Fisher 2019 Game Log” (英語). Pro-Football-Reference.com. February 10, 2021閲覧。
- ^ “チーフスLTフィッシャーがアキレス腱断裂、スーパーボウルは欠場へ”. NFL JAPAN (2021年1月26日). 2021年2月10日閲覧。
- ^ “チーフスが先発Tのフィッシャーとシュワーツをリリース”. NFL JAPAN (2021年3月12日). 2021-10-0閲覧。
- ^ “コルツがプロボウル選出のLTエリック・フィッシャーと1年契約へ”. NFL JAPAN (2021年5月11日). 2021年5月11日閲覧。
- ^ a b Marcel Louis-Jacques (2022年12月6日). “Dolphins sign OT Eric Fisher, put OT Austin Jackson on IR”. ESPN. 2022年12月16日閲覧。